Blue Heron アオサギ

 

 

一羽のアオサギが

夕暮れの川辺に降り立った

一瞬 辺りの空気が 

シン っと鎮まったような氣がした

 

 

野生動物と遭遇するとき

いつも感じる空気だ

それは彼らの属する世界と

わたしたちが属する世界との間に在る

境界線なのだ

そのとき

わたしたちには

踏み込んではいけない世界があることを

知らされる

 
わたしたち人間が犯してはならない領域に

立たされたとき

わたしは

そこにひれ伏すしかない

それは なんと贅沢なことだろう