残丘(モナドノック)の丘の上に

君を想いてたたずめば

たれかは知らね

永久(とこしえ)に消えぬ想いを

映したる

黄昏の

驟雨の音の遠かりき




 *残丘(ざんきゅう)とは、断層運動や浸食によって、周囲から取り残され

  孤立した丘のことをいいます。
  夕焼けを見にチムニーロック(残丘)に登ると、遠くで夕立。
  光が当った雨が山肌を黄金に浮かび上がらせて染めてゆく。
  そんな情景を大正ロマン風に、文語体で描いてみました。
  情緒ある日本語の美しさを、いつまでも残していきたいものです。